REVIネット情報

視覚障害リハビリテーションネットワーク三重

7号 H16年11月発行


主な内容


記念講演会と総会

(平成16年4月29日 ポルタひさい多目的研修室)

記念講演会には、大阪府で視覚障害当事者として、高等学校での総合学習講師等に取り組んでおられる芝田幸子さんをお招きし、「ハビリテーション/リハビリテーション 視力障害者の自立のために」という演題でご講演をいただきました。

ご自身の経験から、アメリカでの視覚障害リハビリテーション指導員の教育やお仕事の様子を生き生きとお話いただきました。「牛の眼球を使っての解剖学の授業」や「全盲の指導員でも使えるように工夫された検査キット」は、新鮮な驚きを感じました。

また、アメリカでのご経験をいかしながら日本で活動されている障害者雇用支援のための調査や学校での教育の様子についてもお話をいただきました。

ご講演の要所要所で、「取り持つ」、「繋ぐ」という言葉を使われていたのが印象的でした。REVIネット三重への提言をいただいたように感じています。専門家・施設・機関と当事者を、当事者の立場に立ってよりよく「取り持って行く」、「繋いでいく」ことがネットワークというものの役割であると再認識させていただきました。

会場からもたくさんの方々に討議に参加していただきました。特に、新しくネットワークに参加していただいた方からの当事者としての発言もいただき、実りのある場となったと喜んでいます。みなさま、ありがとうございました。

総会では、2003年度の活動報告と決算、2004年度の活動案と予算の承認もいただき、新しい年度をスタートすることができました。今年度も、ロービジョンケアに力を入れながら、視覚障害当事者の交流や美術鑑賞など視覚障害リハビリテーションの幅広い領域の事業を展開していきます。一方で、歩行訓練事業の縮小、本会の存続の可否についても問題提起させていただきました。三重の視覚障害リハをめぐる状況の変化、スタッフの状況の変化など、多面的に状況を検討しながら、今後の会の方向を考えて行きたいと思っています。ますます、みなさまのご意見、ご協力とご支援をいただきたい時期となってまいりました。どうぞよろしくお願いいたします。(文責 上田)


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