「美術鑑賞を楽しむ会 プラスα」の方たちとの出会い  宮本 治子

始まりは一回目の「古代エジプトの美展」の時の佐藤さんとの出会いからです。

何度かの、学芸員の方とのやりとりで、どうも作品についての説明を個々に受ける事は無理らしいと解った時点で、今回の企画は失敗だったかも知れない。と内心ほぞを噛む思いの私が、「あれっ、ちゃんと説明して下さってる」と、思わず耳をそばだてて、手引していた広森さん共々、佐藤さんの説明にくっついて歩くことになったのです。そして二回目、偶然メンバーとの勉強会で美術館に来られていた佐藤さんとロビーでお目にかかれて、お礼やら情報交換やらを慌しく交わしたのですが、お互いに時を得たと言うのか、まさに逢うべくして逢えた出会いでした。

美術館には殆ど足を運んだことのない私でしたが、折から三重県立美術館のリニューアルオープン記念の上村松園展だけは、唯一見てみたかったので、急遽希望者を募って、プラスαの皆さんにご無理をお願いしました。

美術鑑賞にルールはないのでしょうが、何の予備知識もなく作品に対峙するのも一つの鑑賞の方法でしょうが、作品の出来た背景や、意図したものを知る事も又、美術鑑賞には大切な要素だと思いました。漠然と鑑賞しているのとは違って、絵が生きて語りかけてくる感じさえ受けたのです。

松園展を鑑賞された皆さんが、プラスαの皆さんの説明によって、視力の使えない方は「絵の鑑賞が出来た」と、感想をもたれ、視力の使える方も、説明によって「見えなかった所が見えてきた」と、それぞれに何年ぶりかの美術鑑賞を楽しんで頂きました。

「年齢を問わず、障害者、健常者の別なく、もっともっとたくさんの人たちに美術館をまるごと楽しんで欲しい」と言うプラスαの会の趣旨そのままの、本当に掛値なしに、美術館大好きで、とても真面目に研鑚を重ねておられるメンバーの皆さんと、是非一度美術館を体験してみて下さい。

こんな素敵な方たちが三重県立美術館にいらっしゃる事を大いに誇りに思ってもいいのではないでしょうか。


企画展の他に三重県立美術館の常設展も充実しています。

個人でも、グループでも、ご希望の方は、是非一度美術館に足を運んでみて下さい。(REVIネットの会員以外の方も大歓迎)

ご希望の日程を、出来れば二通りほど希望していただくと助かります。

受付は、REVIネット事務所宮本まで。


主な内容


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