アイパートナーの動き

特定非営利活動法人アイパートナー 理事長 前川賢一

REVIネットの皆さん、御無沙汰しています。

2002年になって、今年からアイパートナーでの視覚障害者生活訓練サービスは、ある転換点に向かっていくことになると思います。

一つ目は、活動範囲です。三重県内はこれまで現実的には南の方に行けてなかったのですが、今年からは尾鷲とか熊野とかも定期的にお邪魔できるようにしたいなと思っています。

それと、実はまだ時間がかかることではあるのですが、歩行訓練士の在宅訓練サービスが整備されていない国内の各都道府県に、順序よく活動範囲を拡げていくことを実現させていく具体的な準備の1年にしたいとも思っています。そのためには、いつまでも全面的に私が現場100パーセントでいるのではなくて、やはり誰か歩行訓練士を雇わないといけないってことになりますので、とにかく具体的にそういう展開になる準備に入る1年です。

二つ目は、ユニバーサルデザインであることがベースである、バリアフリーな視覚障害者用の生活便利品などの開発をするということです。いろいろとアイディアはもっているのですが、それを試作してみる時間さえもてなかったので、今年はこれをベータ版でもいいから、だしてみたいな、提案してみたいなと思います。そして、いろんな方に試しにお使いいただいて、成熟させていきたいなって思っています。コンセプトは、安くて歩行訓練士ならではの知識が反映できる、そしてあんまし肩のこら

ないといいますか、「一回試しに使ってみるか」と思っていただけるような、そして、個々のディスアビリティーにオプションで対応できるものです。

三つ目は、社会への視覚障害者福祉の理解を啓発するということについて、もっと積極的に表にでる、ということですね。アイパートナーで主催するイベントとかが今年は何回か実現すると思います。

まあ、こういう感じで今年やってみることが来年以降にはっきりした形になって活動を展開していくことになると思います。

また、視覚障害者福祉とか、なにかの障害に特化していきますと、他の障害、他の福祉のことをますます無視できなくなっていくというのも重大な視点になります。私自身が、視覚障害のほかに、知的障害・重度肢体不自由、児童福祉等を専門にやってきた経緯もあって、その底辺で共通していることがなになのかといいますか、一緒に考えていくべきことが非常に多いということもよくわかっていますので、それも活動の核になっていくと思います。総合福祉的な視点をもたないと、新たなバリアーをつくることになりかねないんですね。

まあ、そんな感じでやっぱり今年も忙しいなあと思うのですが、鋭気を養って、頑張りたいと思います。

みなさん、御協力のほど、よろしくお願いいたしますね。



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