NTTドコモは障害者や高齢者の使いやすさを追求したiモード対応携帯電話「ムーバF671i」（らくらくホンU）を発売。ディスプレーに表示した操作説明や受信メール内容を音声で読み上げるほか、ディスプレーの文字を大きく表示できる機能も備えた。
同機種は事前設定により、ディスプレーに表示された簡単メニュー機能や電話帳（メモリーダイヤル）メニュー機能の説明、受信メールの内容、日付や時刻などを読み上げる。音声も女性または男性の声が選べるほか、読み上げ速度も普通、速い、遅いの３段階の選択が可能。
また、本体左横に取り付けてある回転ボリュームボタンを回すことで、通話中に音量調整ができるようにした。
さらに、９０字表示可能なディスプレー文字を、１行６文字、６行の３６文字にまで拡大できる機能も備えた。
本体サイズは、高さ１３５、幅４６、厚さ１７ミリ、重さは８７グラム。
同社直営店では点字マニュアルセット（テープ２本付き）を入手できる。
問い合わせは、近くの同社直営店へ。
一人で外出して道に迷った、届いた郵便物をすぐに確認したい…、困った時に目の代わりになるコンパクト機器がそばにあればと誰しも思うことだが、こんな視覚障害者の「夢」が実現しつつある。
NTTドコモは昨年秋から、携帯電話にカメラを付けたテレビ携帯電話「FOMA(フォーマ）P2101V」のサービスを一部の都市圏で始めた。今後、視覚障害者の生活や歩行などあらゆる面で活用できそうだ。
元筑波大学附属盲学校教諭の長谷川貞夫氏は、テレビ携帯電話の出現を「新しい福祉の方法論」と位置づけ、視覚障害者をサポートするテレビ携帯電話視覚障害者支援（仮称・テレサポート）体制の構築の必要性も指摘した。
NTTドコモでは、サービスエリアを名古屋、京阪神の一部地域まで拡大しており、今年春以降も順次、全国の主要都市に広げていくという。
テレサポートＮＥＴ
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