6月15,16日の二日間、第11回視覚障害リハビリテーション研究発表大会が、横浜市で開催され、REVIネットからも3名参加しました。ワールドカップで日本がベスト16入りを決めた翌日の横浜はムード最高潮、いたるところサッカーグッズであふれていましたが、発表大会は浮かれることもなく真面目に視覚リハに取り組む人々でいっぱいでした。口頭発表16題、ポスター発表17題、ワークショップ6企画の他、体育館いっぱいを使った福祉機器展など、盛りだくさんの内容でした。
ここで、筆者の興味に基づいた独断的な報告を致します。
REVIネット情報前号でも紹介した、テレビ携帯電話を使って晴眼支援者が視覚障害者を遠隔サポートするシステム、「テレサポート」の実践報告がありました。切符の駅名や名刺が読めるなど、大いに役立ちそうでしたが、視力0.1で、暗いところは苦手という、機能上の問題点の他、今はサポートネットが大都会だけしかないなど、ソフト面の問題も多そう。今後の発展に期待しましょう。
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ルーペに表示されている倍率って、読書距離や眼の状態によって全然違ったものになることを知っていますか?今回の発表で、そういうものに関係なく、ルーペの「力」を教えてくれるデータが出揃いました。ロービジョンケアでルーペ選びのお手伝いをする身には福音です。
この他にも色々な話題がありました。学会にいって、頑張っている人の話を聞くといっぺんにテンションのあがるワタクシ。「日常」に埋もれそうになる中、年に一度の刺激はいいものです。来年ご一緒しませんか?(一尾 記)