REVIネット情報 第1号


・三重県の視覚障害リハビリテーションを振り返って

REVIネット発足以前から、強力な援助やご協力をいただいたカイバナ眼科さんでの訪問指導にH12年3月末、区切りをつけさせていただきました。3年余にわたり、精神的・経済的な支えをいただいて、後顧の憂いなく仕事をさせて頂けた事を深く感謝いたします。

三重県の視覚障害リハビリテーションに取り組ませていただいて、理念の高さに及ばぬ力不足を歯がゆく感じる日々でしたが、思いもかけず平成9年度は、三重県から3名もの歩行訓練士が誕生(うち県内在職者は2名)し、REVIネットが果たした先駆的な役割は大きかったかと考えています。先ず、お二人の活躍を簡単に紹介させていただきます。

四日市市障害者福祉センターでデイサービス事業として平成10年度から佐伯宏幸さんによって、歩行指導が行われています。 現在は週2日、3コマ(1コマ2時間)四日市市総合会館周辺での通所指導、訪問指導も行われています。

平成12年6月NPO(特定非営利活動法人)アイパートナーを発足させられた前川賢一さんは、長年身体障害者生活指導員として関わってこられました。その実績を生かして空白になっていた視覚リハを理想的な形で実現して頂く為に、情熱を燃やして取り組んでいただけることは心強い限りで、今後の活躍を期待したいものです。

平成10年に、鈴鹿市視覚障害者歩行訓練助成事業が発足しました。今年度の申し込み受付が始まってすぐに、40代の主婦から申し込みがあり、久しぶりに4年前の熱い感動を思い出しました。日本ライトハウス研修中の自主研究文の資料として訓練希望者の要望を聞いた時、「毎日買い物に行きたい、特売にも行きたい、友達のとこへも行きたい、テープを返すのに郵便局へも一人で行きたい」と、ほとばしるように答えてくれたSさん。家庭の主婦達が毎日の生活の中で一人で歩く事を絶対必要としているに違いない、という私の考えが裏打ちされて熱い気持ちになりました。そしてSさんの言葉がその後の私の支えになっていました。「まず家の周りから歩きましょうよ」と声を大にして言ってきたつもりだけど・・・答えてもらえたんだ!とかみしめるような喜びを感じました。

自分から進んで歩こうという気持ちが一番のエネルギーになるのです。本人にも訓練士にも。


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