記念講演会には、NPOとして視覚障害リハビリテーションにとりくんでいる神戸アイライト協会より新阜義弘理事長と歩行訓練士の森一成事務局代表理事をお招きし、ご講演をいただきました。
新阜氏には、当事者の立場からの地域での視覚障害リハビリテーション」の演題で、視覚障害当事者として声を出して行くことの大切さをお話いただきました。
森氏からは、「NPOとボランティアによる地域サポート」の演題でお話をいただき、トータルな訪問サポートのためのネットワーキング、そして、地域リハの一つのキーワードになる「コンビニリハビリ」という言葉で、利用しやすい視覚障害リハビリテーションの方向を示していただきました。
市民活動の盛んな神戸ならではのお話をいただき、「自分たちでつくる、みんなでつくる」という私たち任意団体の基本をあらためて意識することができたように思っています。
会場からもたくさんの方々に討議に参加していただき、三重での当事者参加としてのパソコンサポートの動きも紹介していただきました。三重からの情報発信でもあり、実りのある情報交換の場になったとよろこんでいます。みなさま、ありがとうございました。
総会では、2002年度の活動報告と決算、2003年度の活動案と予算の承認もいただき、新しい年度をスタートすることができました。
今年度の事業のポイントは、ロービジョンケア推進事業です。まずは手始めに、拡大読書器を整備して、いろいろな場で活用をすすめたいと思っています。新しい事業の展開にも、みなさまのご協力とご支援をよろしくお願いいたします。(上田 記)