最近の視覚リハ及びロービジョンケアの全国的な動きとして、平成17年9月17〜19日、神戸市にて開催された第6回ロービジョン学会と第14回視覚障害リハビリテーション研究発表大会合同会議の模様を報告します。
第一には、初の『合同会議』としての開催からもわかるように、今まで医療と教育・福祉が別々に語られがちだったロービジョンケアが、『連携』を特に重要課題としたことがあげられます。もともと、ロービジョンケアはチームプレーだ、ひとつの職種ではできない、とか言われてきていますが、実際には各専門領域の間でうまく引継ぎができていないケースも多く、問題になっていました。今回の会議ではメインテーマとして取り上げ、特別講演、シンポジウム、一般演題の多くで話題にし、先進地域の報告がなされました。合同会議のため参加者が多くの職種にわたっており、各関係者の意識がおおいに高められたと思います。
三重県の状況を考えるに、REVIネットは発足時点から中心スタッフに当事者・歩行訓練士・教員・医師がかかわっており、その後視能訓練士も参加し、ますます多分野にわたる連携ができていて、ちょっと自慢したい気分!(あと、行政の方に加わって欲しい・・・)
もう一点、筆者が注目したのは、世の中の流れとの関係です。
会議の開催された時点ではまだ成立していなかった、障害者自立支援法における視覚リハのこれからにつき、前厚生労働省社会援護局障害保健福祉部の小田島明氏から講演がありました。地域生活支援事業は市町村がメニューを作成するものになり、予想以上に費用がかかっても国からの追加支援はなくなるかもしれないそうです。地域の判断と財政状況で、ガイドヘルプなどの利用に新たな格差が出るのか?今後の動きに注目しましょう。
県の関係者とお話しする機会もありますが、皆、障害者の力になりたいと意欲的です。当事者も、周りの者も協調して財政難の世の中を乗り切りたいと思いました。 (文責 一尾多佳子)