私達は、視覚障害者生活訓練等指導員（歩行訓練士）という、目の不自由な方の屋外自立歩行、自立生活等の技術伝達をする専門スタッフでメンバーを構成しています。日々、県下の目の不自由な方のご自宅まで訪問して、直接自立の技術を伝達しています。
＊例えばどこかの会議室に目の不自由な方に集まっていただいて白杖の使い方を教えて、翌日から屋外を自分で歩けるようになる人は殆どいらっしゃいません。多くの場合、練習したコースだけが歩行できるようになります。しかも、通知なく道路工事がされたり少しの状況の変化でも、伝え直しになります。頭の中に地図（メンタルマップ）がないと歩行困難なのです。
例えば、その方のご自宅から３００メートル先のスーパーまでの往復の自立歩行を目標にした場合、その往復が実現できるまでに、毎週１回訪問して２時間練習して数ヶ月から半年かかるケースがざらにあります。その、マンツーマンの訓練に対する支援が未整備の状態で不完全ですから、アイパートナーは頑張っているのです。
＊歩行訓練士とは、厚生労働省の指定機関で実施される（大阪と埼玉の２機関）専門の養成課程を修了した者の呼称です。現在は２年コースです。